イギリスから店舗がなくなる??

イギリスで一番の稼ぎ時であるクリスマス前の商店街で、
ニュースのレポーターがお客に
「今年のクリスマスのプレゼントは
どうやって購入しましたか?」とインタビューしていたのに対し、
今回特に目立っていた答えが
「主にオンライン・ショップで済ませた」だった。
オリンピック効果で経済が潤ったとは言っても、
それは全く極一時期&極一部のこと。
相変わらずイギリスのインフレは激しく
(数ヶ月前の1.5倍の値段の商品も珍しくない!)、
なのに給料は全く上がらないどころか、
減給も珍しくない、手当てもどんどん減らされる世の中となれば、
出来るだけ出費を抑えるしかない。
寄り安い商品を求めて、
多くの消費者がオンライン・ショップに流れているらしい。

そう言えば、数年前にヴァージン・レコード(zaavi)が倒産し、
イギリスに存在する実店舗のCD&DVDショップは、
ほぼHMVだけになった。
そのHMVの経営が、独壇場にも関わらず、
かなりヤバイとは今までも度々耳にしていた。
そしてついに昨日、危機状態に入ったとニュースが報じた。
音楽や映像をダウンロードする人口が増えていて、
店舗でソフトを買う必要がなくなって来ている
と言うのが最大の原因のようだが、
確かに、実際に店を覗いて見ると、
同じ商品がアマゾン等のオンライン・ショップより
遥かに高く、品揃えも劣る。
要は魅力的ではない。
独断場とアグラをかいて、サービス改善や
経営努力が致命的に足りないからだと思う。
HMVのみならず、イギリスの店舗に総じて言えることだ。

そのほんの数日前には、
イギリスでほぼ唯一のDPEメジャーチェーン店が
倒産することになると言うニュースが入って来た。
クリスマス商戦で負けて、
元々この時期は潰れる商店が多いのだが、
そのチェーン店の場合本当に突然で、報道されてから
たった2,3日のうちに多くの支店が閉店したから、
何か注文していた客はたまったもんじゃないだろう。
今までざんざん競合店舗を潰して来たあげく、
頂点に登って以来、ライバルがいないからと
企業努力を怠った為と思われる。

現在のイギリスの商業では、
「ハイストリート・クローン・ショップ」と呼ばれる
限られた大手チェーン店ばかりが幅を利かせて生き残り、
その土地独自の個人経営の店舗は、
ほとんど絶滅状態となっている。
その結果、国中何処の地方都市へ行っても、
同じ店&同じ品しか買えないつまらなさだ。
しかし、その大手チェーン店でさえ、今は危機にある。

しかし実店舗を持つのは、確かに店側にとっても、
イギリスでは殊更リスクが大きいと思う。
日本同様にテナント代にお金が掛かる
と言うのも勿論あるのだが、
客のマナーが悪過ぎて、正確な数字は分らないけれど、
1割以上が売り物にならない状態に
されるのではと思うからだ。
例えば衣料店で、客が商品の服をハンガーから落とせば、
拾うことはなく、床は落ちて汚れた商品で山積み…
と言う店舗は当たり前。
ファンデーションべったりの服も多い。
スーパーの砂糖売り場に行けば、いつも床は砂糖でザラザラ、
小麦粉売り場に行けば、いつも床は粉でコナコナ、
(パッケージがヤワ過ぎと言うのある)。
途中で気が変わって、生鮮食料品を
別な売り場に置き去りにして、腐らせる客も少なくない。

そんなこんなで、そのうちイギリスからは
実店舗は姿を消し始めるのでは?と危惧する。
ネットの商品が例え安上がりでも、
実物を見ないと分らない点は沢山あるし、
特にイギリスのネット・ショップの商品解説は、
概ね日本よりテキトウである。
配達料金が高く、扱いが目茶苦茶乱暴かついい加減で、
時間指定も出来ないイギリスでは、
出来るだけオンライン・ショッピングも
利用したくないと思うのだが…。
でも、もしそうなったら一番困るのは、
夫の友人のようなインターネットの全く使えない人達だろう。
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by piyoyonyonyon | 2013-01-16 15:09


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