花ぶらんこ、ゆれまくり

私が子供の頃、若年層向け少女漫画雑誌「りぼん」で、
「花ぶらんこゆれて…」(太刀掛秀子著)
と言う漫画が連載されていた。
繊細な描線で、ふわっとしたタッチの、
目の大きな可愛い絵だったが、今考えると内容は、
混血児(…死語?)、継母のいじめ、
不治の病の妹、継兄との許されぬ愛、
企業戦争に敗れた復讐と、
結構ドロドロドロ~であった。
今なら、昼メロでドラマ化したら面白いかも…。
主人公は、髪をパツキンに染めたベッキーとかで。

イギリスに住み始めてから、
この漫画を頻繁に思い出すようになった。
何故なら、日本での生活に馴染めなかった
フランス人(?)の母親が、
乳飲み子の主人公を置き去りにして、
一人祖国に逃げ帰ると言う冒頭で物語が始まるからだ。
私も、イギリスの生活に我慢できず、
一体何度この国とエンガチョして
逃げ去りたいと思ったことだろう。
しかし、腹を痛めて産んだのではないが、
愛しい我が子(ポコ&トラ)を、
何より愛する夫を見捨てる訳にはいかない。

そう思ってみても、腹を痛めた赤ん坊を置き去りにした
このフランス人のおっかさまは、
余程日本がお嫌いだった訳で
(まあたかが漫画の中の話だが)、
忍耐が足りない、身勝手、
母親失格と思われるのが普通だろうが、
馴染めない外国生活の辛さだけは理解できなくもない。
特に、日本ほど独特な文化を持つ閉鎖的な社会では、
長年住める外国人は、ほんの一握りだろう。
(注:会社側が何でも手配してくれる
数年間のみ日本に滞在する駐在員家族とかは全く別)。
余程元から日本LOVE!でもない限り、
生半可な気持ちでは絶対住めない国だ。

長年住むとなったら、本来何処の外国だってそうだろう。
どの国にも日本と異なる点、問題点はある。
まして多くの点で、日本より不便で
いい加減な国ばかりだと思ったほうがいい。
観光では何度訪れても分らない、
住んでみないと決して実感出来ない
その国のイヤな現実は、山のようにある。
それでも、その国に対する親近感や
尊敬の念が何処かに残っていれば、
乗り越えて住み続けられるのだろうが、
それが持てない場合、本当に難しい。
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by piyoyonyonyon | 2013-02-03 15:15


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