国際的な名前

私の本名は、割と古風でありきたりだ。
これに対し、姉と弟の名前は、
今話題のキラキラ・DQNとは程遠いが、
結構変わった名前で、私だけ手抜きの命名をされた~と、
子供の頃は自分の名前が全く好きではなかった。

そんな子供時代、何かの雑誌で、
日本の何処かのお父さんが、
これからの国際化の時代、
娘には海外でも通用する名前を…と思い、
クリスチャン・ネームに漢字を宛てた様な
洒落た名前を付けたと聞き、
こんな先見の目のある親を持つ娘を羨ましく思った。
今では、西洋の名前に無理矢理漢字をこじつけたような、
エセ・ハーフか森茉莉風の名前は全く珍しくなくなったけれど。

しかし、実際人種の坩堝であるイギリスに暮らしてみると、
日本人なら「いかにも日本人らしい名前」こそが、
国際人らしい名前なのではと痛感する。
ここでは名前は、出身国(先祖の)や宗教を表わす、
非常に重要なアイデンティティなのだ。
例えば、2年前の夫の友人の結婚式の際、
臨席に座ったカメラマンが、座席表の私の名前を見て、
すぐに日本人だと気付き、
「私は、滋賀県に6年間暮らしていたことがあるのですよ」と、
嬉しそうに懐かしそうに話してくれた。
私自身も、日本に関心のある人からは、
日本人だと気付いて貰ったほうが嬉しい。

韓国人や台湾人、香港人は、
やはり海外で通用するようにと、
本名とは別に、西洋風のファースト・ネームを持つらしいが、
皮肉なことに、欧米人の多くは
(そんな便宜上&飾り名前ではなく)、
本当の韓国名、または中国名を知りたがるそうだ。

イギリスだから、当然私の名前の漢字は
分るはずもない訳のだけれど、
アルファベットの、つまり発音だけで、
見ず知らずのイギリス人から
「なんて愛らしい名前なんでしょう!」と言われたこともある。

今では、結構自分の名前は気に入っている。
少なくとも、軽々しい名前ではないからだ。
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by piyoyonyonyon | 2013-02-18 15:11


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