ナチュラル服の罠

「ナチュラル・スタイル」とは、
雑誌「リンネル」や「クシュフル」等で
紹介してるような服装のことである。
その名の通り、自然体であることが基本で、
ちょっと前に流行った「森ガール」の、
もう少し装飾を抑えた感じかな。
こんな言葉や雑誌が存在する前から、
ナチュラル・カントリー系雑貨や手芸が好きな
日本女性達のユニフォーム的存在だった。

快適な着心地が肝心なので、
素材は当然綿、麻などの自然素材がメイン。
毛糸なら、アルパカ等の素朴なローゲージが好み。
シンプルながら、レースや刺繍、小花柄と言った、
クラフト系やフォークロア系のディテールが好き。
テロテロの化繊地や、キラキラするような装飾とは余り縁が無い。
服のフォルムはゆったりめが基本なので、
「最近お腹周りが気になって来たワ」と言った、
割と30歳代以降の需要が高い。

お互い本人達が「可愛い」と信じて
着ているのには違いがないはずなのに、
「ギャル・スタイル」とは対極を行くような格好で、
色気や華やかさ、派手さとは無縁。
「ナチュラル・スタイル」は、
いわゆる女子力は極めて低いが、
よく言えば和み系とも言え、
軽薄さとバカっぽさはないので、
草食系男子(の一部)と、年配者受けは良いようだ。

そんな訳で、私も時折愛用するナチュ服だが、
当然着れば誰でももれなくオシャレに見えるはずがなく、
ダサ道まっしぐらの様々な有り勝ちな落とし穴がある。
これらは、実際私が普段気を付けている点である。

地味~の悲劇
ナチュラル服のほとんどは、茶系やモノトーン、
紺、カーキなど、いわゆる「オーガニック・カラー」。
これらの色は、基本色とも呼ばれ、
どんな色とも合わせ易い利点があるが、
これだけでまとめると、単なる地味な服装になりかねない。
特に、余程色白な人じゃない限り、
肌の色がくすんで老けて見える可能性大。
何処かに一つでも、利かせ色と呼ばれる明るい綺麗な色、
ハッキリ鮮やかな色を持ち入れたいものだ。
私のお勧め利かせ色は、ガーベラ・ピンクと若葉色。
どちらも黄色味が強いので、
東洋人の肌の色にしっくり馴染む。
尚且つ、ナチュ服好みの柔らかい雰囲気に合う。
利かせ色に挑戦するのに抵抗のある人は、
帽子やバッグ、スカーフ、アクセサリー等、
面積の小さな小物から取り入れると良いかも知れない。

寝巻きの悲劇
ナチュラル服は、着心地も見た目もラクチンであることが身上。
しかし下手すると、部屋着か寝巻きのように、
単にだらしなく見えてしまうことがある。
顔色が悪いとか覇気の無い人は「入院患者」に見えたり、
更に髪の手入れが悪かったりすると、
浮浪者」に見えてしまうことも…。
素材が安っぽかったり、くたびれていると、その可能性大。
シンプルなものこそ、しっかりした素材を選び、
あくまで清潔感のある服装を心掛けたい。
ある程度顔を引き締め、姿勢良く行動することも大切。
また、全体的にゆったりラインだけにしないで、
トップがたっぷりしていればボトムはスリムに、
ボトムにボリュームがあればトップはコンパクトに、
とバランス良く組み合わせるのが肝心。

重ね過ぎッの悲劇
絶妙な重ね着は、ナチュラル服の醍醐味だが、
それだけにかなりセンスを要する。
太った人が下手に重ね着すると、
当然余計モッタリ太って見えるし、
華奢な人が重ね着し過ぎるても、
重々しくて服が歩いているように見え兼ねない。
そもそも、そう言うのって全然「自然」じゃない。
くれぐれも、「おんじの家に行く際、デーテ叔母さんに
荷物の服を無理矢理全部着せられたハイジ
」状態に
ならないよう気を付けたいものだ。
ファッションは、何事も自分に合っていること、
そしてバランスとメリハリが大切。
これは、鏡の前で何度も試したり、
センスの確かな人の意見を良く聞いたりして、
自分を良く知り、センスを鍛えるしかない。
上手く重ね着することに寄り、
返って着痩せして見えたり、
少ないワードロープに変化が付いたり、
地味な服がお洒落に蘇ったりする効果もあるのだから。
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by piyoyonyonyon | 2013-03-28 15:05


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