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岸辺のマリア教会

オーストリアの首都ウィーンの中心部に、
「岸辺のマリア教会 Maria am Gestade」
と言う教会がある。
名だたる豪華絢爛な歴史的建造物が
目白押しのウィーンの中では、
小さめで地味で、また周囲に建物が
ひしめきあっているので窮屈そうで、
見落としてしまいそうな教会である。

現在付近には、数百メートル離れたドナウ運河以外、
水辺らしいものは全く見当たらない。
しかし、何故「岸辺の」と呼ばれるかと言えば、
かつてはドナウ河が、このすぐ傍を流れ、
教会の礎石を漣で洗っていたからだそうだ。
教会は岸壁の限られた敷地に建てられたようで、
それ故ウナギの寝床のように細長いし、
更に河の流れに沿って建てられた為、
身廊が「く」の字に折れ曲がった、
少し特異な構造になっている。
また、切り立ったドナウの岸壁から
直接舟で乗り付けて通じるように作られた、
外階段が今でも残っている。
当時は、漁師や船乗り達の信仰を集めたそうだ。

外観はゴシックだが、ロマネスク時代に起源を持つ。
内陣の14世紀のステンドグラスは、一見の価値がある。

ウィーンの、こってり豪華な
バロック等の建築物を続けて見学した後、
この地味で清楚な教会を目にすると、
心の洗われる思いがする。
また、周囲の土地は高低差が多く、
旧市街地の面影を色濃く残し、雰囲気が良い。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-31 15:08

失われた村々

かつては干潟か浅瀬の海であり、
古代ローマ時代に干拓され、
その後肥沃な農地に生まれ変わった、
ケント州最南端のロムニー・マーシュには、
現在17の町村がある。
しかし、以前は28だった。

幾つかは、近世の吸収合併や過疎化で消えたが、
中には、中世の黒死病(ペスト)や
マラリアの流行で、住民が死に絶えた村もあるらしい。
湿地帯だから、蚊は非常に多く、
マラリアは特に猛威を奮った地域と思われる。

また、海抜の極端に低い土地の為、
洪水や高波で全滅した村もあるらしい。

そんな失われた村の跡には、
現在は教区教会の僅かな遺跡か、
目立たない石碑が残るだけだそうな。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-30 15:06

手作りカンオケ

週末義両親の家へ向かう際、
毎回大き目の葬儀屋の前を通過する。
ここにはショーウィンドウがあり、
お勧めの墓石や棺が展示されている。

ここで最近、蔓植物で編まれた、
つまりラタンのバスケットのような棺を見掛けた。
以前、田舎生活TV番組でも目撃したが、
何でも埋葬した後、寄り早く土に還るとの理由で、
(多分主にヒッピー・タイプの人に)人気らしい。

それを言ったら、
現代はダンボール箱の棺と言うのも存在し、
そのほうが土に還るのは早そうだし、
エコにも良いはずだ。

とは言え、ラタンも段ボールも素材自体は安いのに、
アーティストが工夫をこらして豪華に装飾した一点物!
と言う理由で、値段はすこぶる高そうだった。

現代は、英国でも火葬がメイン。
とにかくすぐに燃やしちゃう棺に、
お金をしこたま掛けるのはナンセンスだ。

死後、棺で遺族にお金を掛けさせない、
更に環境にも良いことを願うと、
生前から自分で棺を用意しておくってのは、
一つの手かも知れない。
手作りするにしても、法的な規制はないはずだ。
火葬場の炉に入るサイズで、
有毒な素材じゃない限り、まず問題ないだろう。
少なくとも、自分は小柄な分、作るのはラクそうだ。
私だったら、本当に紙製で良い。
折り畳み式なら、死亡までに
収納場所を取らなくて尚良い。
でも張子も楽しそう。
古代エジプトのツタンカーメン型、いや、
猫ミイラ型も思いのままだ。
弔問に来た人が、ブブッて笑っちゃうかもな。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-29 15:05

Loving the Alien

カッサンドラ症候群の対策の一つとして、
アスペルガー症候群の伴侶を
外国人のように見なすべき、
と言うのがあるらしい。

アスペは病気じゃないし、治すことも出来ない
(多少なら訓練と社会的経験を積んで
緩和されることはある)が、外国人も同じ。
土台文化や発想、思考が違うのは、
言わば当たり前のことで、
何年他所の国に暮らそうと、
治しようのないことが多い。
最初からそう割り切って付き合えば、
ある程度ストレスを感じずに済む、と言う訳だ。

そう考えると、うちが結婚後10年の間、
一度も喧嘩もせず上手く行っているのが頷ける。
何せ本当に国際結婚だ。
色々なことが、元から違っていて
当然と弁えている。

そういう寛大な夫でも、
義理の母親(私の母)の行動には、
毎回驚かされ本気でビビるらしい。

母は、自分が人とは違うと言う自覚が全くない為、
それを緩和させる努力や経験を
まるで積んで来なかった。

父も、多少ASDのケがありそうで、
おまけに母親(私の祖母)と姉達と
妻(母)に甘やかされ、
今だに幼児のように我侭だ。

それでも夫は言う。
君の両親は、日本人としても
相当変わっているのだろうが、
僕にとってはとても良い義理の親だと。
何故なら、婿でしかも外国人である僕を
嫌っておらず、とても親切だから。
例え彼等が普通の常識ある人達であっても、
もし自分を嫌っていたら意味がない、と。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-27 15:06

藁をもすがる

トランプ大統領就任直前のニュースで、
アメリカで最も貧しい州、
アラバマの様子を中継していた。
ここは、当然トランプ支持者が圧倒的に多い。

街の様子を見ると、いかにも貧しく荒涼として、
店の破壊された廃墟が目立ち、
最早先進国ではなく、まるでアフリカのようだった。
ただ単にTV局側が、こんな場面のみを
わざわざ選んで報道しただけで、
町全体がこんな感じではないと信じたい程、
惨めな光景だった。

そこの住民達にインタビューすると
(ちなみに白人だけでなく、
黒人やヒスパニックも混じっている)、
やはり見るからに先祖代々貧乏そうで、
もうトランプの「世の中を良くする」と言うことを
信じるしかないと発言していた。

この人達、誰かにそっくり。
そう、欧州に押し寄せる、
中近東やアフリカからの難民だ。
彼等は、過酷な状況から抜け出す為に、
ヨーロッパは「蜜と乳の地」だと
勝手に信じてやって来る。
平和で豊かな国の人々は、
暖かい手を差し伸べてくれて当然と思っている。
そういう希望(妄想)でも持たなければ、
生きて行けないからだろう。

この貧しいアメリカ人達もまた、
過酷な状況に居て、怪しい宗教にでも
すがって希望を持つしかない状態に見えた。
こんなに悲惨に見える人達を、
愚かな選択をしたと言って、
責める気にはなれない(…賛成もしないけど)。

トランプは、実際米国内の雇用を増やす意欲は満々だが、
後の細かいことは知ったこっちゃないだろう。
貧乏人には仕事さえ与えれば、
後は奴隷のように働いて当然と思っているのに違いない。
外国から雇用を奪い返したのだから、
途上国並みの賃金で働けと思っているかも知れない。
自分自身の従業員の僅かな給料も、
何せケチっていた男だ。
だけど、「俺はこれだけアメリカの雇用を
増やしたぜ!」と自慢することは欠かさない。





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by piyoyonyonyon | 2017-01-26 15:07

カッサンドラ症候群

「カッサンドラ」の名は、
現在日本では、どちらかと言うと
「カッサンドラ症候群」として知られている。

カッサンドラ症候群とは、
アスペルガー症候群の夫、または妻、
またはパートナーを持つ人の、
情緒的な相互関係を上手く築けない
葛藤や心身疲労から起きる
偏頭痛、不眠症、パニック障害、ウツ等の
精神&身体的な病状を指すらしい。
アスペ絡みなので、他人事ではない。

太陽神アポロンからの愛を拒絶した為、
未来を予知出来ても誰も信じてくれない
と言う呪いを掛けられた、
トロイの王女カッサンドラー(伸ばすのが正解)が語源。

例えば、アスペルガーの伴侶が、
身近な者しか目にする機会のない、
アンビリーヴァボーな言動を起こし、
その苦労や不満を周囲に話しても、
アスペルガーは知能自体には問題なく、
外ではソツなく見えることもあるので、
中々信じて貰えないことが多い。
それは、配偶者にとって益々ストレスとなる。

伴侶ではないが、うちの母の
突拍子もない行動の数々を他人に話すと、
大抵「面白い楽しいお母さんだねー」と、
単なる笑い話のネタだと思われてしまうので、
そのフラストレーションは大体分かるつもりだ。

そして、そんな母に、
「それは普通しないことですよ」
と理解させるのが、更に数倍大変で、
心身共に激しく疲労する。

私自身が、夫に同じ思いをさせてないことを望む。
「個性的な女性で、一緒に暮らして楽しい」
と言ってくれるが…。ありがたや。

誰も真に受けてくれないと言えば、
ひどいイギリスの現実を、
おめでたい日本人の多くは
中々信じようとしないのが、
私にとってのカッサンドラ症候群だ。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-25 15:07

猫のダイエット

実を言うと、猫のダイエットには、
もうつくづくウンザリしている。

昨年一月の猫の健康診断で、
ポコもトラも太り過ぎで
要食事制限と獣医から勧告された。
ポコよりトラのほうが体重は軽かったが、
骨格自体がポコより小さい為、
寄り肥満が深刻と言われていた。

また、二匹とも歯の健康の為、
ウェット・フード(缶詰やパウチ)は止めて、
ドライ・フードのみ与えるように言われた。
それで、昨年一月から、
ほとんどカリカリのみの食事に切り替え、
与える回数も減らしていた。

水を余り飲まない去勢済みの雄猫の場合、
ドライ・フードだけを与えると、
尿石症に掛かるリスクはあるが、
とらじは水を良く飲む猫だったから、
大丈夫なように思われた。

ポコは元々ロイヤルカナンの
高級なデンタル・カリカリの大好きだが、
ウェット・フードが好きなトラからは、
このダイエットには散々苦情が出た。
実際、食事量が減ったと思う。

それでも続け、昨年12月頭に、
とらじの体重が明らかに軽くなったことに気付き、
とうとうダイエットが功を成した、と喜んだら、
…実はトラは末期の腎臓病なのが発覚し、
最早安楽死をさせるしかなかった。

多分生まれつき腎臓が弱く、
それがダイエットのせいで
悪化した確証は何処にもないのだが、
もしかしたら、食事を変えたことが、
トラの多大なストレスになったり、
やはり何らかの病気の要因になったのでは、
と言う疑いも拭い切れない。
こんなことになると分かっていたら、
せめて元気な内に、好きな物を
思う存分食べさせてやりたかったと後悔した。
少なくとも、無理矢理ダイエットなんて
させていなかったら、体重が減った異変に、
もっと早く気付いていたかも知れない。

カナンが亡くなった時、姉も同じように後悔した。
もしかしたら、ダイエットをさせたせいで、
免疫力が落ちて、先天的なウィルス性の病気が
表面化したのではないかと疑い、
こんなに短いニャン生なら、
好きな物を食べさせるべきだったと悔やんだ。

たまちゃんがガンだと分かった時、
元々食が細く好き嫌いの多い子だったが、
もう骨と皮だけのガリガリの状態になり、
口に出来る好物なら、
海老だろうと猫用ミルクだろうと、
何でも食べさせなきゃ死んでしまうと感じた。
しかし、それでも尚獣医からは、
健康に悪いからと、キャット・フードのみを
与えるように言われていた。
結局やはり安楽死させるしかなく、
せめて死の当日位は、大好きな海老を
食べさせてやりたかったと悲しかった。

友達が、猫じゃないけど、犬を癌で亡くした時、
やはり食事について同じようなことを獣医に言われ、
好物を与えることが出来ず、結局後悔した。

確かにキャット(及びドッグ)・フードには、
人間の一般的な食べ物からは摂取出来ない
猫が必要とするミネラル・ビタミン類が、
全てバランス良く含まれていると言われる。
獣医が指示するダイエットは、
動物学的&栄養学的には正しいのだろう。
しかし、理屈では納得出来るが、
それとは別に心情的に飲み込めないのが、
親心と言うものかも知れない。

ポコは今13歳で、歳の割には至って元気だが、
猫としてはどう考えても老齢だ。
もし糖尿病や歯に問題が起きたら、
医療費が半端なく高く付くし、
何より本ニャンが可哀相だから、
食べたがる物を何でもバカスカは与えられない。
しかし、これからは食事制限は底々にして、
時々は好物を与えて、
余生を楽しんで貰いたいと思っている。
弱って食事が出来なくなって
痩せ細る猫を見るのは、もうトラウマ的に辛い。
しかし、好物を嬉しそうに食べる猫の姿は、
何にも換えがたい幸せの象徴なのだから。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-24 15:07

現代の古墳

long barrow=ロング・バロウ(長墳)は、
イギリス各地に残る、
主に新石器時代の墳丘墓である。
その名の通り、長方形の古墳で、
大抵見晴らしの良い丘の頂上に築かれ、
入り口から石室が奥深く枝状に分かれ、
恐らく有力者の一族代々の遺体を安置していた。

テレビの田舎生活番組を見ていたら、
現代のロング・バロウが紹介されていた。
なんと「分譲墓地」として販売され、
誰でも購入出来るらしい。

古代のロング・バロウに近い形態で築造され、
細長い土まんじゅう地下の石室内部は、
石を積み上げて築かれ、
小さな部屋に分かれている。

しかし、この一つのロング・バロウは、
あくまで共同墓地で、古代と違って
全体を個人一族が所有する訳ではないから、
遺体をそのまま安置する(それは怖い)訳には行かず、
小さな骨壷、って言うか遺灰壷を、
小部屋の棚にどんどん並べて安置する仕組み。

欧州としては人口密度が高く、
日本と同じく墓地不足のイギリス。
こんな大それた奇妙な墓が、
街に近い便利な場所に建設出来る訳がなく、
古代のロング・バロウ同様に、
現代のロング・バロウも、
人里離れた丘の上に築かれていた。

故人としてみれば、静かで平穏で
永眠するには理想的な環境なのだろうが
(死人に口無しだけら感想は聞けないけど)、
墓参りする家族にとっては、
登山装備が必要そうで大変だ。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-23 15:08

大統領臭任

トランプの大統領就任演説、
あの声を聞くだけで虫唾が走るが
一応全部を聴いていて、
(嬉しいことに)想像したより酷いを思った。
これ程内容のない
薄っぺらいスピーチも珍しいと感じた。

私はアメリカ人じゃないし、
白人でも男でもないし、
当然トランプ支持者でもないから、
心に響かないのは当然だが、
それを差し引いても、
今までの選挙活動でヤツがわめいて来た、
またはツイッターでホザいて来た事を
単に繰り返して繋げているだけで、
具体的な政策やビジョンが皆無で、
何一つ学習&進歩した気配がない。

相変わらず「アメリカ第一」や
「アメリカを再び偉大に」ばかり
連呼していて苦笑するしかないが、
小難しい政治の話をするより、
このほうが、規制政治の嫌いな
(と言うより政治そのものが嫌いな)
トランプ支持者の心を
ドカーンと痺れさせるんだろう。

原稿は、一応自分で一生懸命書いたらしい。
勿論周りが修正や校正を繰り返したが、
やはり噂通り、こいつはツイッターの
140文字以上の文章は書けないようだ。

奴には元から何も期待しないが、
予想以上にひどそう。
これから一体どんなバカをやってくれるのか、
返ってワクワクするしかない。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-22 15:07

サバ・ビア~ン

缶詰のサバをトーストに乗っけるのは、
夫の休日の昼食の定番。
英国で一般的な食べ方なのかどうかは知らないけど、
缶詰の魚は冷たいままで温めない。
何だか、私には試す気にならない。
おまけに食後、室内が相当魚臭い。

イギリスのサバ缶は、
丁度この一人一食分で大抵小さく、
オリーブ・オイル漬けの他に、
スパイシー・トマト味、メキシカン味、
カレー味(日本にもサバ・カレーってのがありますね)、
タイ・グリーン・カレー味、
照り焼き醤油味なんてのが存在する。

最近では私より夫のほうが、
余程DHAを豊富に摂取しているかも。
でも青い魚は、実は通風には良くない。




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by piyoyonyonyon | 2017-01-21 15:07