恐怖の館

夫が、最近仕事で訪れた
とあるケント州の民家が、
卒倒しそうな程汚かった。

農村部の割と大きな家屋だが、
家の主は、50歳代の体の不自由な男性で、
歩けないからと、居間のソファーで寝起きし、
食事から何まで、一日中そこで済ます。
なので、生活に必要な全ての物が、
その周辺にごちゃごちゃと集まり、
足の踏み場もない程積み重ねられている。

それだけならまだしも、
大型犬2~3頭を買っており、
食べ散らかしや排出物が室内のあちこちに…。
おまけに、何故かニワトリ数羽も室内を走り回っている
当然、悪臭も凄まじい。

と言え、御主人は大変気は良い人物で、
「さあさあソファに腰掛けて」と勧めてくれたが、
腰を下ろすのも憚られる汚さで、
夫はとっさに近くにあった新聞紙を敷いて座った。

ほぼ一日中その家に滞在しなかればならなかったが、
持たせた弁当も、そこでは食べる気が到底起きず、
夕方の帰り際の車内でやっと口にした。

夫は、その日は非常に疲れたとボヤき、
風呂に入って10時位にとっとと寝た。

後日、同僚とその家を再び訪れた。
予め覚悟するように警告しておいたが、
どうやらその同僚はもっと繊細な性質らしく、
屋内では吐き気を抑え切れなかった。
出された紅茶さえ、衛生上怖くて、
同僚は口を付けなかった。

幾ら体が不自由だから、とは言え、
念の為、その家の主は、一人暮らしではなく、
代わりに働きに出ている妻がちゃんと居るのだ。
その上、私の夫の仕事の高価な商品を、
一括現金で買えるほど裕福で、
金銭的には全く困窮していないはずだ。
単に、極めて不潔な生活が
全く気にならないセンスの持ち主らしい。
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by piyoyonyonyon | 2016-03-06 15:04


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