お一人様子供食堂

日本の「子供食堂」のニュースを聞くと、
良い傾向だと思うのと同時に、
自分自身の子供時代の、
辛~い空腹の思い出が蘇る。

母は、私を出産して2ヵ月後に職場復帰し、
私は特定の子守さんに、
姉と一緒に毎日預けられた。
彼女は、十年以上前になくなったけれど、
実の親並みに愛情を注いで面倒を見てくれたので、
今でも「育ての母」だと思っている。

私が小学二年生の頃、
その育ての母の旦那さんが、
癌で闘病生活を送るようになり、
病院での付き添いの為、
育ての母は、私(及び姉と弟)の面倒を
数年間見ることが出来なくなった。

私の両親は、元小学校の教員で、
その頃は未だ土曜日も授業があった。
土曜日の授業は正午までだが、
教員が帰宅出来るのは午後2、3時。

ところが母は、給食がない土曜日に、
我が子が2時までなんて
空腹を我慢出来る訳がないと言う当然のことを、
どうも思い付かなかったようだ。

少し後の時代であれば、
例え田舎でも、お金を置いて行って、
スーパーやコンビニやホカ弁に
昼食を買いに行かせるとか出来ただろうし、
当時でも、土曜日は弁当を作り置きしておくとか、
何か対処法があったはずだが、
我が家では何故か全くなかった。

多分母は、発達障害のせいで、
前準備とか段取りとか、
頭の中で整理する能力が、根本的に欠けている。
実際、朝はいつもバタバタで、
弁当を準備する余裕なんてまるでなかった。
おまけに父は全く非協力的で、
今だったら二人揃って(教師なのに)
養育ネグレクトで訴えられそうだ。

それで仕方なく、私は小学二年生で、
自分で調理を始めるしかなかった。
良く弟の分も一緒に作っていたけれど、
その時姉はどうしていたのか記憶にない。
とにかく、怪我も火事も起こさなかったのが、
今思えば奇跡のようだ。

そのお陰で、自分の料理のキャリアが長くて有り難い、
…と思っているとしたら大間違いで、
今だに当時のことを思い出すと、
とてつもなく暗~い悲しい気持ちになる。

土曜日だけでなく、平日の下校後も、
子供はおやつが欲しいものだが、
そういうものが準備されていることもなかった。

もし、私の子供時代にも、
子供食堂のようなものが存在してれば、
少しはマシな子供時代だったかも、とは考える。
ただし、昔の私は偏食が激しかったから、
毎回食べられるメニューとは
限らなかっただろうが。
おまけにひどい問題児だったので、
すぐに出入り禁止になったかも知れない。

子供食堂には、貧しい家の子供が集まる所
と言う偏見があるようだが、
我が家のように、(裕福でもないが)
特に貧しくもない家庭でも、
または虐待されている訳でもなく、
別段複雑な家族環境じゃなくとも、
単に親が食事を作ってくれないと言う理由で
子供がお腹を空かせている場合はあるのだ。

ボランティアの先進国イギリスにも、
似たような取り組みが存在するようだ。
そこへ来る子供の中には、
親に料理を作る能力がないから、と言う子もいる。

近所から苦情が来たり等で問題が起きることなく、
子供食堂が長く続いて欲しいと思う。
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by piyoyonyonyon | 2016-07-15 15:10


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