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同志ジェレミーシャ・コービンスキー

英国与党保守党の最大のライバル、
第一野党労働党は、
言わばこの国の非常事態に、
一体今どうしているかと言えば、
筋金入りの左翼党首ジェレミー・コービンのせいで、
党を二分する崩壊の危機に陥っている。

そもそもコービンは、国民投票では一応残留派だったが、
何一つ熱心に活動しなかったので、
敗北の責任を取り辞任するのが当然と思われた。
しかし、いつまでもしない。
そこで、彼の元に選ばれた「影の内閣」が
総解散してまで、辞任を促進したが、
それでも彼だけは党首の座に粘り続けた。
ついには、ライバル保守党の党首(当時)
キャメロンまで、辞任を勧めた程だ。

結局は再党首選となり、
コービンはノコノコと再び出馬した。
今の労働党には余程人材が足りないらしく、
対抗馬はほぼ無名の議員ばかり。
(その内一名は途中棄権した)
結果、コービンが再選した。

長年国会議員を務めてはいても、
党首には絶対なれない、
不向きな人物と言われていただけに、
余程このポストに執着しているようだ。

英国は、政権が保守党と労働党で
ほぼコンスタントに交代する国なので、
落ち度があれば、すぐにでも政権を失う緊張感が常にある分、
政治には熱心に見える(少なくとも日本よりは)。
実力と人望のある党首を選ぶことは、
政権奪回の最重要条件である。
しかし、党首がコービンである限り、
労働党が再び政権を勝ち取ることは、
ほぼ絶望的と見られている。

最大ライバルがこの弱体化では、
難局に立ち向かわなくてはならない
保守党のメイ政権にとっては、
せめてもの幸運と言ったところだ。

このおじーさん(昔は本当にバリバリのヒッピーだった)、
人間性にも絶対問題有りの
ドナルド・トランプやナイジェル・ファラージとは違い、
多分個人的には、そう悪い人では
ないのではないかと思うが、
まるで現実的じゃないってのが、
政治家としては致命的だ。

何せ、国民保険でさえ財政難で
存亡の危機にあるこの国で、
鉄道を国営に戻せだの、
思想が完全に時代に逆行している。
そのうち、イギリスにコロホーズやソフホーズを
作るとか言い出すんじゃなかろうか。

とは言え、真っ当な政治家なら決して口にしない、
現実的でもなければ根拠も希薄な、
都合の良い理想ばかり、
または極端に偏った思想を堂々と語る人は、
常に一部の人間からはカリスマ的な支持を得る。
コービンも、そういう信者達に囲まれている。

トニー・ブレア政権以来、労働党は中道に傾き
(つまり労働党らしくなくなって来た)、
結果英国民の労働党離れが進み、
党員は10年間で半数にまで減っているらしいので、
またしても、時代に逆行して、
昔の労働党の栄光を取り戻せ!
と一致団結しているのかも知れない。(…いや、逆効果)

そして彼は、徹底して王室嫌い。
彼に比べれば、日本の共産党なんてユルイもんだ。
もっとも、ソビエト等の共産国には、
本当の共産主義・社会主義など存在しなかったので、
彼こそが、現在最も忠実に
マルクス主義を受け継ぐ者かも知れない。




by piyoyonyonyon | 2016-11-18 15:07


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