俺的この漫画がスゴイ

小説でも漫画でも、制作に何年も掛けた
長編大作を完成させるのは、素晴らしい偉業だが、
一方短編にも、作者のセンスや力量が凝縮されて、
うならせる程の素晴らしい作品に出会えることがある。

山岸涼子の「副馬(そえうま)」は、
そんな珠玉の短編漫画だ。
初めて発表されたのは、多分30年以上昔かも。
余りに短い漫画なので、試しに頁を数えてみたら、
16ページしかなかった。
16ページと言えば、4の倍数で、
確かストーリー漫画の最短頁数のはず。
この中に、個性溢れる話を
しっかりまとめる巨匠も凄いが、
この頁数で、巨匠に原稿を依頼する出版社もスゴイ。

とにかく、最短ページなのにインパクト抜群の、
何もかも異例尽くしの漫画だ。
まず扉(表紙)は、埴輪の馬
(いわゆる「ひんべえ」)のドアップ。
その背後に、最初はなんだこの図案は…と思ったら、
実は前方後円墳! 
つまり扉絵には、人物が一切描かれていない。
しかし、扉絵が示す通り、話の設定は、
作者の得意とする古代~奈良時代。

念の為、ストーリーはちょっと昔話風で、
一応ハッピーエンド。
作者のもう一つの十八番の恐怖漫画でも、
聖徳太子と蘇我蝦夷とのラブストーリーでもない。

とにかく、私のような古墳好き
(一体世の中に何人居るっちゅうんですか)
にとっては、堪らない漫画だ。




[PR]
by piyoyonyonyon | 2017-07-15 15:03


<< 原子力骨董 夫の新しい職場 >>