没落するイギリス

アメリカでは、国の元首が大馬鹿で、
国が傾きつつあっても、
任期中には中々一般国民には
影響しにくいものらしいが、
イギリスのEU離脱の影響は、
既に英国民にひしひしと押し迫っている。

まず、ポンド安とインフレが激しい。
食品なんて、概ね1.2~1.5倍位に値上がっていて、
これでは多少給料が増えても、
出費はそれ以上に増えて、
生活は苦しくなるばかり。

それでも仕方なく払うしかないから、
全体的な売り上げ額は伸び、
経済は成長しているように見える。

しかし、数字上の景気なんて、本当に当てにならない。
株価や為替や先物取引市場なんかより、
スーパーの卵の値段のほうが余程アテになる。

日本は長年経済低迷と言われているが、
それは10年も運賃や郵便料金等を値上げしないからで、
これらをイギリスのように毎年10%以上値上げすれば、
簡単に不景気から脱出したように見えますよ(とんでもねー)。

幾らGDPは伸びているように見えても、
実際イギリスの各家庭は、
どんどん貧しくなって来ているらしい。

離脱の最大争点であった、EU圏内からの
無制限に受け入れなければならない移民はどうかと言えば、
母国へ戻る者も多く、記録的に減少してはいるらしい。
が、パッと見は実感しにくい。
街やフリマを見渡しても、相変わらず東欧人は非常に多い。
住宅不足も、相変わらず深刻だ。

しかし政府は、医療従事者や技術者等の移民は、
離脱後も優先的に受け入れると発表している。
イギリス人だけでは、それらをこなせる人材が、
致命的に不足しているからだ。

一方、外国人へのヘイト犯罪は、
離脱決定以来確実に増えている。

そもそも、本当にEU離脱出来るのだろうか?
国民投票の結果直後、実際の離脱までには
少なくとも2年掛かると言われて来た。
そして、その2年が過ぎたが、一向に進んでいない。

離脱派のリーダー(張本人)ボリス・ジョンソンは、
政府の離脱交渉案が、自分の思い描いていた物とは
程遠いと怒って外相の座を辞任した。
つまり、自分の夢見る離脱が、
いかに非現実的で単なる幻想だったかを、
自認して逃げ出したのと同じだ。
次の首相の座を狙う事しか考えず、
外交センスはゼロだったので、
自分から辞めてくれて安堵しているが。

もし離脱交渉終了前に、
政権が保守党から労働党に移る事があれば、
労働党首コービンは、離脱を撤回し兼ねない。

本当に離脱するにせよ、撤回するにせよ、
この不安定な状況が続く限り、
イギリスは弱って行く一方だ。

メイク・ブリテン・グレート・アゲインを
夢見て離脱に投票した年寄りは、
それまでに大方死に絶えるであろう。
英国の益々の没落を見ずに死ぬのは、
せめてもの幸せだ。




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by piyoyonyonyon | 2018-07-24 15:06


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