異常気象

天候って、本当に人間の思い通りにならない。
西日本、特に従来雨の少なかった瀬戸内海沿岸で、
記録的な豪雨が起き、沢山の人命が奪われ、
被害が酷い事は、欧州でも大きく報道された。
心から亡くなった方にお悔やみを、
被害に遭っている方にお見舞い申し上げると共に、
一日も早い復興を願う。

雨の多い日本とは逆に、ヨーロッパの広範囲で
日照り・干ばつが続いている。
私の住んでいるイギリスでも、
気温が高く、雨が異様に少なく、
既に給水宣言に入った地域もある。

ここ一ヶ月以上、ほとんど雨が降っていない。
花壇には風呂の残り湯を利用して撒いているが、
水を貰えない芝は、この一ヶ月全く成長していない。
普段ならこの季節には、2週間に一度は
芝刈りしなくてはならないのに。
しかし、それは未だマシなほうで、
家の目の前の日当たり抜群の公共緑地は、
既に茶けて草が枯れている模様…。

イギリスでは御馴染みの街路樹
樫の木の下は、樹液でベタベタ。
葉からの水分の蒸発を防ぐのにコーティングする為か、
水不足になると、こうして樹液を発散するらしい。

それもまだまだ全く恵まれているほうで、
イギリス南部よりずっと緯度の高い北欧では、
返って今はここより気温が高く、
未曾有の猛暑に苦しんでいるらしい。
干ばつも、ここより更に深刻だと聞く。

その北欧の現在の気温は、30度前後のようだ。
最高でも33度程度止まり。
連日40度近くを記録する日本に比べると、
大した事ないように感じられるだろうが、
北欧人は元々暑さに全く慣れていない上、
夏の風通しを優先的に設計された日本の住宅とは違い、
北欧の家は冬の極寒仕様に作られている。
窓が少なく気密性が非常に高く、
一般家庭にはまずエアコンもないので、
一度熱が篭ってしまうと、
年寄りや乳幼児にとっては、
マジ殺人的な暑さらしい。

しかも、北極圏ラップ・ランドでもこの気温。
日本と違い空気が非常に乾燥している為、
深刻な山火事もあちこちで起きている。
スウェーデンでは地下が泥炭の為、
一度火が付くと、鎮火が非常に難しいらしい。

暑さと水不足で穀物や牧草が育たない為、
農家への打撃も大きい。
中には、家畜を処分する覚悟の農家も(涙)。

そして、この猛暑と干ばつは、
一体いつまで続くのか、誰も予測出来ない。

これらのヨーロッパの異常気象は、
主にジェット気流が動かない事から起きるらしい。
元来ジェット気流は、蛇行しながら
西から東へと移動するもので、
その移動により、天候は1、2週間毎に変更するが、
ここ数年は1ヶ月以上停滞する事が多く、
その間同じような天候が延々と続く。

2010年5月、アイスランドからの火山の噴煙で、
イギリスを始め、北西ヨーロッパの
ほとんどの航空交通が欠航されたのも、
ジェット気流の停滞が原因の一つだった。

長くイギリスに住んでいる人達に寄れば、
この国で毎冬のように洪水が起きるのは、
ここ10年位の現象らしい。

因みに、イギリスのこの記録的な水不足は、
1976年以来だそうだ。
暑さ自体は、76年の記録を昨年更新したが、
今年更に塗り替えるかも。

全てが地球温暖化のせいとは言えないが、
異常気象なのは確か。
そして、益々頻繁に起きているように感じる。
今まで一度も洪水や土砂災害に
遭った事のない地域でも、
少しでも可能性がある場所は、
今後は備えなければならないのだと思う。





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by piyoyonyonyon | 2018-07-21 15:04


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